興居島みかんの赤箱には「手詰め」の文字があります。
みかんひとつひとつを人の目でチェックし、箱に1個ずつ手詰めしています。現在は祖母がひとりで担当しています。その前は亡くなった曾祖母の担当でした。いずれは母に受け継がれる予定です。
機械で流し込むのに比べて効率が悪いかもしれませんが、しっかりと隙間なく詰められているので、見た目がきれいなだけではなく、動きにくく傷みにくい利点があります。
箱詰め作業には祖母のプライドがかかっています。毎年ご注文いただくリピーターの方が多いので、毎年クオリティを下げないように緊張の連続のようです。その祖母からのプレッシャーがまた、良いみかんを作るための刺激となっています。

